創業70年の老舗アパレルメーカー・クロスプラス株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:山本 大寛)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進における取り組みが評価され、2025年2月1日(土)付で、経済産業省が定めるDX認定制度において「DX認定事業者」として正式に認定されましたことをお知らせいたします。
DX認定制度は、2020年5月15日に施行された「情報処理の促進に関する法律」に基づき、デジタル技術による社会変革を踏まえて経営者に求められる対応をまとめた「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応し、DX推進の準備が整っていると認められる事業者を認定する制度です。
※経済産業省「DX認定制度」政策ページ:
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-nintei/dx-nintei.html
クロスプラスは、コロナ禍の影響でアパレル業界が厳しい状況に直面する中、リアル店舗も含めた購買体験の価値向上を目指し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してまいりました。DX推進を通して多くの方々に愛されるファッションを提供し続けるとともに、目まぐるしく発展する情報技術に対応したニューノーマルな社会において新しいライフスタイルを提案しています。
今後も末永くお客様とともにあり続けるために「人生100年時代の豊かなライフスタイルの創造」に向け、サプライチェーンの改革や新体制の構築・リスキリングを通じてDX推進に取り組んでまいります。
■主なDXの取り組み
1. クロスプラスのDX戦略
ビジョンの実現に向けた土台をつくるため、まずは、RPAを用いた各種業務システムの導入によるプロセスのデジタル化、また、リモートワークの環境構築やペーパーレス化による業務環境のデジタル化等、社内業務のDXを推進してまいりました。また次のステップとして、ECの推進とサプライチェーンの一元管理を目指して、新たなプラットフォームの整備を進めています。今後は、さらなる環境改善やデータ・AIの活用方法を検討していくとともに、並行してリスキリングによる社内全体のデジタル教育を進め、全社的なDXスキル・リテラシーを高める体制構築をしていきます。
POINT |
デジタル化・一元管理によるサプライチェーン改革
当社は、サプライチェーンの全工程をデジタル化し、一元管理する環境を構築しました。これにより、各プロセスの可視化を実現し、サプライチェーン全体の最適化を図っています。
① 効率化の推進
各工程の可視化により、サプライチェーン上の課題や課題発生の要因を迅速に特定することが可能となりました。これにより、問題解決のスピードを向上させ、業務プロセスの効率化を実現。さらに、ムダを削減しながら新たな価値を創造する環境を構築しています。
② トレーサビリティの確保
生産から流通までの履歴を正確に把握し、商品の安全性を高めることで、お客様に安心してご利用いただける製品を提供します。また、環境や人権に配慮した生産体制の整備を進め、持続可能なものづくりを推進していきます。
2. 新体制構築とリスキリングによる社内DXの強化
全社一丸となってDX化を進めるため、当社ではシステム部門以外の各部署にデジタル推進者を設定し、全社的にDXスキルとリテラシーを高める体制を構築しています。また、入社年数に応じたデジタル研修の受講スケジュールを策定することで、段階的かつ計画的にデジタル人材の育成を進めています。加えて、各部署のデジタル推進者を対象としたDX教育を定期的に実施し、部署間での情報共有と浸透を図っています。
今後も各部署でのDX事例を全社で共有する仕組みを整えることで、社内のITリテラシー向上とDX推進の加速を目指しています。
■今後のDXの展開について
これまでのDX推進を通じて、3Dデザイン技術の導入やECにおけるライブコマース展開、全社員を対象としたデジタル教育などを進め、顧客体験の向上と業務効率化を実現してきました。今後は、データ活用やAI技術の導入によって、ビジネスのさらなる革新を目指し、お客様にはより便利で魅力的な商品を、社会には持続可能な価値を、そして社員には新たな成長機会を提供することで、豊かな未来を創造してまいります。